とても嬉しいお知らせです。3月にマドリッドで開催されたサロン・ド・グルメというスペインでも最大級のグルメ展示会に、日本からの10社に選ばれて参加させて頂きましたが、その際に、スペインのグルメブログの取材を受けました。
写真なれしていない社長の顔が引きつっているとか、まあ、色々ご指摘を受けたのですが、数百社ある中から10社が選ばれ、そのトップバッターで掲載されて、とても驚いております。
「はじめに、敬意をこめて、みなさんに、世界最高の料理界を制覇した日本の黒ニンニク、フルーツ・ガーリックをご紹介したい。」
信じがたい評価が並んでおります。(^^v
日本語訳が出来ましたので、是非、ご覧下さい。
http://pupilasgustativasgastro.blogspot.com.es/2014/03/fruit-garlic-la-sutileza-del-ajo-negro.html
味蕾(みらい)
美食が僕たちの感覚を育ててくれる
http://pupilasgustativasgastro.blogspot.com.es/2014/03/fruitgarlic-
la-sutileza-del-ajo-negro.html
2014年3月18日
火曜日
サロン・ド・グルメ(1)
海外の最高食品
先週、サロン・ド・グルメで、強烈な一発を食らった。ヨーロッパで最も重要なグルメフェアに展示されていた膨大な商品の中から、10品を選ぶために精神を集中させた4日間。年に1回、参加企業と来場者が作り上げる独特な雰囲気の中で、自信たっぷりに自社の食品を紹介する各ブースを僕たちは注意深く見て歩くことにした。これから数日間に渡って、僕たちの触覚だけをたよりに主観的な方法で選んだ商品を、このブログに並べていくことになるだろう。はじめに、敬意をこめて、みなさんに、世界最高の料理界を制覇した日本の黒ニンニク、フルーツ・ガーリックをご紹介したい。
文: Diego Garanda
写真: Pepe Varela
ガストロノミー監修: Roberto Alonso
ネット管理: Nacho Ruiz
フルーツ・ガーリックは、フルーティーな酸っぱさに包まれた、甘い味わいの商品なのである。
誰が一粒のニンニクごときに繊細な個性を与えようと思うだろうか。
それが、いるのだ。しかも、日本人だった。
繊細さだけではなく、色まで変えた。白ではなく、紫でもなく、黒なのだ。京都府の京丹後で収穫された白ニンニクに、何も加えず、全く自然な方法で、完熟するまで1ヶ月間発酵させた。その結果、ぼくらが共有しているニンニクの概念からは全く想像できない、フルーティーな酸っぱさに包まれた、甘い味わいの商品ができあがったのである。
僕は経験で確信したことしか信じない。サロン・ド・グルメの招待国である日本のスタンドで、フルーツ・ガーリックを商品化した会社の社長マサテル・ハヤカワ氏は、彼の差し出すニンニク一粒を僕が口に放りこむまで、相当な時間を費やした。実際のところ、嫌だと言う訳ではなかったが、何も知らなかった僕は、一日中恐ろしい臭気を口から振りまくことになると勝手に想像していたのだ。
ところがそんな想像からは、事実は遥かにかけ離れていた。ニンニクは日本料理ではあまり使われるものではないが、僕の目の前に現れた黒い色のアレは、あの強いにおいを発さず、味もマイルドだった。これこそ、すでにマルティン・ベラサテギやムガリッツといったレストランで使用されている、レガリスの香りとすももを彷彿させる甘酸っぱい味の、繊細なニンニクだったのである。
黒ニンニクを商品化した会社・創造工房社長、マサテル・ハヤカワ氏。
この日本の会社が商品化したもう一つの驚くべき商品は、黒ニンニクの酢だ。エキストラバージン・オリーブオイルを混ぜたコーヒークリームのような液体の入ったスプーンを、彼は僕に渡した。すばらしい(ファンタスティック)!
濃いがやわらかい味わいの、まったく違う酢なのだ。肉、魚、野菜、どれにも合う。ソースや液体と相性抜群の調味料であるフルーツ・ガーリックのエキスも、彼らは商品化した。
ぜひ注目してほしい。この結果は僕が保証する。
ガストロノミア、特に地中海料理におけるニンニクの使用と特質は僕たちが知るところであるが、自然の生薬としても多面的に使われている。抗生作用、抗菌作用や利尿作用があり、動脈硬化を防ぎ、コレストロールを押さえる働きがあるので、心臓病の予防にも使われている。
また、がん予防や糖尿病予防、ストレスや憂鬱からの回復にも関連性があるという。まさに僕たちは日常生活にニンニクを取り入れるべきだし、食べた後に口臭がしないというなら、なおいいではないか。
[`yahoo` not found]
[`evernote` not found]